入院

内視鏡検査後の注意点と過ごし方を医師の視点からわかりやすく解説

内視鏡検査が無事に終わった後も、油断は禁物です。体は見えないところでダメージを受けている可能性があり、無理をすると体調を崩すことがあります。検査後の適切な過ごし方を知っておくことで、安心して回復することができます。

検査後の飲食は医師の指示に従う

内視鏡検査後の飲食については、医師の判断に従うことが基本です。胃カメラの場合、のどへの麻酔の影響が残っているうちは誤嚥のリスクがあるため、一定時間は飲食を控えます。再開のタイミングは医師が体調を見て案内してくれるので、それまでは我慢することが大切です。

大腸カメラでは、検査後すぐに軽い食事を摂ることができる場合もありますが、下剤の影響で脱水気味になっていることがあるため、水分補給を優先しましょう。油っこいものや刺激物は避け、胃腸にやさしいものを選ぶと安心です。

運転・運動・入浴など生活面の注意

鎮静剤を使った場合は、検査当日の車やバイクの運転は禁止されます。判断力や反応速度が鈍くなっているため、事故のリスクが高まるからです。外出もできる限り控え、自宅で安静に過ごすことが勧められます。

また、当日の激しい運動、長時間の入浴やサウナ、飲酒なども体に負担をかけるため避けましょう。必要であれば翌日以降に体調を見てから再開するようにします。

検査後の体調変化に注意する

検査後はまれに出血や腹痛、発熱などの症状が現れることがあります。特にポリープの切除や組織採取(生検)を行った場合には、出血や違和感が出ることがあります。

少量の出血や軽い張りは問題ないことが多いですが、出血が止まらない、激しい腹痛、38度以上の発熱がある場合には、迷わず医療機関に連絡してください。自己判断せず、早めの対応が大切です。